ARTICLE 19
FIREでよくある誤算・
失敗パターン
「年間支出×25」で必要資産を計算したはずなのに、いざ走り出すと計画が狂う——FIREでよく起きるのは、運用の失敗よりも前提の置き方の誤りです。代表的な5つの落とし穴と、その対策を整理します。
① 支出を低く見積もりすぎる
必要資産は「年間支出 × 25」が出発点ですが、その年間支出を甘く見積もると、必要資産そのものが小さく出てしまいます。家賃・光熱費だけでなく、保険・通信・サブスクなどの固定費、家電の買い替えや冠婚葬祭などの臨時支出、ライフイベント(教育・住宅・介護)まで含めて棚卸しするのが第一歩です。
対策:まず固定費から把握する。固定費の最適化は支出と必要資産の両方を下げる効果があります。固定費の見直しガイドも参考に。
② インフレを計画に入れていない
物価が上がれば、同じ生活でも必要な金額は増えます。数十年に及ぶFIRE後の期間では、インフレの有無で必要資産が大きく変わります。名目の利回りだけでなく、実質(インフレ控除後)で考えることが重要です。インフレと必要資産の解説もどうぞ。
③ 税金・社会保険料を忘れる
運用益には約20.315%の税金がかかり、リタイア後も住民税や国民健康保険料は発生します。額面と手取りは違うため、取り崩し額は税・社保を織り込んで計算する必要があります。NISAの非課税枠を使うと、この負担を抑えられる場合があります。FIRE後の社会保険の解説も参照。
④ リタイア直後の暴落(シーケンスリスク)
同じ平均利回りでも、取り崩しを始めた直後に大きく下落すると、資産は想定より早く尽きます。これはシーケンス(収益率の順序)リスクと呼ばれ、FIRE計画で最も見落とされやすい点のひとつです。現金クッションの確保や取り崩し率の調整が対策になります。シーケンスリスクの解説へ。
⑤「平均利回り」を過信し、試算せずに決める
「年◯%で回る前提」を一律に当てはめると、現実のばらつきを見誤ります。前提(利回り・インフレ・支出・取り崩し)を変えながら数字でシミュレーションして、楽観・悲観の両方のケースを確認しておくことが、誤算を減らす一番の近道です。
この記事のテーマに関連するサービスの一例です。制度の利用先を比較する際の参考にどうぞ(特定商品の推奨ではありません)。
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免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・投資手法の推奨や勧誘を行うものではありません。税・社会保険の制度は改定される場合があり、将来の運用成果を保証するものではありません。シミュレーション結果は入力した前提に依存します。投資判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。